家庭血圧の正しい測り方|朝・夜のタイミングと姿勢、記録のコツ

家庭血圧の正しい測り方の文字と、上腕式血圧計、記録帳、太陽と月のイラスト

「血圧は朝ごはんの前?」「毎回違うけれど、どの数字を記録すればよいの?」と迷っていませんか。

家庭血圧は、自宅で測る血圧のことです。大切なのは、朝と夜に、同じ条件で測って記録すること。心臓病の治療や、日々の体調を医療者と相談するための手がかりになります。

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目次

家庭血圧は、普段の状態を知る手がかり

血圧は緊張や寒さ、運動などで変わります。病院と家庭で値が異なることもあるため、普段の記録を診察へ持参しましょう。

画面の「上」は心臓が縮むときの圧力、「下」は広がるときの圧力です。数値の意味は、血圧の上と下の違いと見方で解説しています。

血圧計は上腕式を基本に選ぶ

家庭では、二の腕にカフ(腕帯)を巻く上腕式の自動血圧計が基本です。購入時は、次を確認してください。

  • カフの対応する腕周りが、自分の腕の太さに合う
  • 片手でも巻きやすく、表示が読みやすい
  • 記録を続けやすい保存機能がある

手首式などを使いたい方や、上腕で測りにくい事情がある方は医療者に相談しましょう。オムロン製でも機種により対応する腕周りや機能は異なります。商品説明と取扱説明書を確認してください。

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朝と夜、いつ測る?

朝は起床後1時間以内、朝食と服薬の前

トイレで排尿を済ませ、椅子に座って1〜2分静かに休んでから測ります。朝食や朝の薬を飲む前が基本です。ただし、個別の服薬指示を優先し、測定のために必要な薬を遅らせないでください。

夜は寝る前に、条件をそろえる

夜は就寝前に、座って1〜2分休んでから測ります。運動や入浴の直後は避け、測定前の喫煙、飲酒、コーヒーやお茶などのカフェイン摂取も控えましょう。

入浴や飲酒の影響で値が変わることがあります。生活上、就寝前の測定が難しい場合は、別の時間帯を医療者と相談してください。

朝の太陽と夜の月、それぞれに上腕式血圧計を添えて朝晩の測定を示したイラスト

姿勢とカフの位置を整えよう

測定場所は静かで、寒すぎず暑すぎない部屋にします。毎回同じ椅子や机を使うと条件をそろえやすくなります。

  • 背もたれのある椅子に座り、背中を支える
  • 脚を組まず、足の裏を床につける
  • 腕を机やクッションで支え、カフを心臓の高さにする
  • 測定前の安静中と測定中は、話さず体を動かさない
  • 息を止めず、自然に呼吸する

カフは原則として素肌に巻き、厚い服の上や、袖をきつくまくった状態は避けます。巻く位置や締め具合は、機種の取扱説明書に従いましょう。腕を浮かせたまま支えると力が入りやすいため、楽に置ける高さを調整してください。

左右の腕で値が異なる場合もあります。測定する腕を医療者と確認し、その後は同じ腕で続けます。透析のシャントがある方など、測定する腕に制限がある場合は個別の指示に従ってください。

朝・夜それぞれ原則2回、両方を記録

1回の機会に原則2回測り、その平均を使います。続けて測る間隔は取扱説明書に従い、1回目・2回目の値を両方残しましょう。1回しか測れなかった日は、その値を記録します。

低い値が出るまで測り続けたり、よい値だけ選んだりしないことが大切です。通常、同じ機会に4回以上繰り返すことは勧められません。

記録には、日付・時刻、上と下の血圧、脈拍、気になる症状を残します。「入浴直後」「薬を飲んだ後」など、普段と違う条件も書き添えると役立ちます。

朝と夜を分けて、少なくとも5日間以上の平均で傾向を確認します。手帳でもアプリでも、受診時に見せやすい方法で続けましょう。

太陽と月で朝晩を分け、1回目・2回目・平均の記入欄を設けた血圧記録帳

心臓病がある方は、数値と症状を一緒に確認

家庭血圧は、数日間の平均で上が135mmHg以上、または下が85mmHg以上なら、高血圧を判断する目安になります。1回だけで診断するものではなく、治療中の目標値とも異なります。自分の目標と連絡する値は主治医に確認してください。

血圧が普段より低く、めまいやふらつきがある場合も相談が必要です。自己判断で薬を減らしたり、中止したりしないでください。

心不全の方は、体重や息切れ、むくみも一緒に確認します。心不全が悪化するサインと受診の目安も参考にしてください。

強い胸痛、突然の強い息苦しさ、片側の手足の動かしにくさや言葉の出にくさがあるときは、測り直しを優先せず119番へ。症状がなくても、上が180mmHg以上、または下が120mmHg以上の著しく高い値が、安静後も続く場合は速やかに医療機関へ相談しましょう。

家庭血圧の診断基準だけで、運動の可否は決められません。運動前の体調確認は、心臓リハビリの中止基準と対応も確認し、個別の指示を優先してください。

新人理学療法士は、数値だけでなく、患者さんに普段の測り方を実演してもらうと、姿勢やカフ、記録方法の困りごとを確認できます。

よくある質問

2回の値が違ったら、低い方を書けばよい?

両方を書き、平均を使います。差が大きい日が続くときは、姿勢やカフを確認し、記録を持って相談しましょう。

病院より家の血圧が低いのはおかしい?

緊張などで病院の方が高くなることはあります。反対の場合もあるので、家庭での記録を医師に見せてください。

測るたびに不安になります。毎日測るべき?

不安が強い場合は無理に回数を増やさず、測定頻度を主治医と相談しましょう。生活の中で続けられる方法を一緒に考えることが大切です。

まとめ

家庭血圧は、朝と夜に座って休み、姿勢と条件をそろえて原則2回測ります。両方の値を記録し、症状や普段との違いも添えて、診察や心リハでの相談に生かしましょう。

医療情報に関する注意事項

本記事は一般的な情報であり、個別の診断・治療に代わるものではありません。測定方法、血圧の目標、薬の調整、運動の可否は主治医や担当医療者に確認してください。

参考資料

資料確認日:2026年11月3日

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この記事を書いた人

理学療法士(2021年免許取得)。心不全療養指導士(2022年取得)、心臓リハビリテーション指導士(2023年取得)。循環器領域で心臓リハビリテーションに従事し、専門的な内容を患者さんやご家族、医療職・学生にもわかりやすく解説しています。

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